御教條 (ごきょうじょう)

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概要・解説文

『御教条(ごきょうじょう)』解説


 この本は、琉球王国時代に林政(りんせい)・農政改革を成し遂げるなど、実践的な政治家として名高い蔡温(さいおん 1683-1761)らによって1732年に作成・公布されました。内容は琉球王国の歴史から各身分の人間の心得、さらに年中行事の実施など生活のあり方まで具体的に説明しています。沖縄の各間切(まぎり=当時の市町村) に配布され毎月、役人が見回りをする日に地域の人々を集めて講読会が開かれたということです。こうした講読会は王府時代末期まで続いたとみられています。

 

 「農耕は国中で最も大事な仕事である。怠けずに上納米(じょうのうまい=現在の税金)を納めるべきだ。そのように勤勉に働くことは家の繁栄につながる」と述べ、勤勉に働かなければ子孫の困窮を招くと警告する論法には、上納米を安定的に獲得し、王府の財政を安定させようとする意図が露骨な面もありますが、全体的には相互扶助や敬老、貧者の救助など道徳的にまっとうな教えを基本としていました。身分を超えて琉球王国の人々すべてに共通する理念を育てようとする『御教條』作成の構想は、すぐれた文化・文明的な試みであったといえるでしょう。士族から庶民に至るまで共通する、琉球王国についての歴史観・道徳観の基礎がこの本によって広く認識されたのです。薩摩支配下(1609年~)に入って以来、揺らぎ続けてきた琉球王国を立て直そうとする蔡温の強い意思は、同じく国政を担った羽路朝秀(はねじ・ちょうしゅう 1617-1675)らの努力を受け継ぐものです。

 

 まだ学校制度などが確立していない時代のことですから、一般庶民にとっては書物にふれる貴重な機会であったといえます。しかし、自発的に読むというものではなく、王府が準備した教科書ですから、どこまで興味を持って読まれたかは一人一人異なるでしょう。
 
 「筆算稽古所」(ひっさん・けいこじょ=1700年代中頃に各地域に設置された学習塾)でも広く使われ、地方役人の見習いの教科書としても使われました。読みやすい楷書と、実用的な筆記体(草書)の併記は、文字や漢文の学習に大きな役割果たしました。
この本の表紙には「明治十九年」にこれを購入したという意味のことが書かれていますから明治以降、転売されたもののようですが、今でもその筆写本(ひっしゃぼん)が地域の文化財として保管されている例 (南城市玉城(たまぐすく)字垣花(あざ・かきのはな)の写本など)もあります。

 

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『琉球の五偉人』(伊波普猷・真境名安興 著 1916年)
『御教条の世界』(高良倉吉 おきなわ文庫 1982年)
『南城市史 総合版(通史)』(南城市教育委員会 2010年) ほか

 

(鶴田大)

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