琉球史料目録 [大正13年2月現在] (りゅうきゅうしりょうもくろく)

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概要・解説文

『沖縄県立図書館 郷土資料目録』大正13年(1924)版  解説

 沖縄県立図書館(以下、県立図書館)の所蔵資料・書籍は全て沖縄戦(1945年)により失われてしまいました。その数は三万冊以上とみられています。宮古・八重山にあった図書館の資料もやはり大きな被害を受け、蔵書がバラバラになりました。県立図書館では貴重な郷土資料の一部を、戦禍(せんか)に巻き込まれる可能性が低い北部地域(旧・羽地村 はねじむら)へ避難させましたが、それらも混乱の中で失われてしまったのです。建物も数度の空襲で全壊しましたから、まさに全てが失われた、という状況でした。

 そういう意味ではこの郷土資料目録を見ていくと、掲載されている貴重資料の多くが、現在の県立図書館にもあらためて所蔵されているのには驚かされます。それは一つには、歴史家・東恩納寛惇(ひがしおんな・かんじゅん)により収集され、戦災をまぬがれた膨大な貴重資料が、財団法人・東恩納寛惇文庫を経て、県立図書館へ移管されたことが大きいようです。古い時代の多くの貴重本や、失われた石碑の拓本などが現在、あらためて県民の財産として図書館に所蔵されているということは驚くべきことです。  
 その他にも比嘉春潮(ひが・しゅんちょう)ら、多くの歴史家・郷土史家らの寄贈がありました。県内外や海外からの沖縄出身者や、国内外の有志による寄贈も現在の県立図書館の膨大な貴重資料の一部となっています。

 一方で目録には、毛筆で書かれた首里王府の行政文書類や、琉球国王や中国からの外交使節らによる書画類など、唯一の原本(げんぽん)とみられる資料も数多く見られます。こうした原本資料の一部は写真や筆写本として県立図書館などの機関に残っていますが、原本そのものが失われているのは何とも残念です。原本はどんなに精巧な複製品によっても替えられない歴史的・文化的価値があるからです。

 県立図書館は1901年に有志らによりその原型がかたち作られ、1910年に正式に沖縄県立図書館として発足しました。初代館長は「沖縄学の父」とも呼ばれる伊波普猷(いは・ふゆう)です。二代目館長はやはり沖縄学のパイオニアとして伊波らと共に活躍した真境名安興(まじきな・あんこう)で、この大正十三年版の郷土史料目録は、伊波が東京へ行くために館長を辞任し、おそらく次期館長に真境名が内定していたであろう時期に作成されました。目録には真境名の序文がみられます。おそらく真境名が中心となって目録作成の作業を進めたものと見られます。
 
 戦前の郷土資料目録はこの大正13年版のほかに、昭和4年(1929)版が現存しています。大正13年版は昭和4年版と比較することにより県立図書館の資料収集の歴史を知る貴重な目録です。昭和4年版の目録については今後、県立図書館で現在所蔵している資料と詳細に照らし合わせることがますます重要な作業となってくるでしょう。失われた郷土資料をより精確に把握することは、今後の郷土資料の収集の指針の一つとなりますし、また失われた資料を探求することで、それらがどこかで出現する可能性があるからです。その際にこの大正13年版は、昭和4年版の内容の誤記などを訂正する際に大きな役割を担うでしょう。こうして考えてみると、これらの郷土資料目録が現存していることには計り知れない価値があります。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『沖縄大百科事典』(沖縄タイムス社 1981年刊) ※項目「県立図書館」「沖縄県立沖縄図書館」など参照。
『沖縄県立図書館100周年記念誌』(沖縄県立図書館 2010年刊)
ほか

(調査ノート)
○原タイトルには「琉球史料目録」とあります。また昭和4年の同様の県立図書館の郷土資料目録には「郷土志料目録」という題名が使われています。志は誌のことで、戦前頃までは同様に使用されていました。また、音が同じであることから、「資」「史」の意味を含むこともあり、この目録についても「資料」「史料」の意味合いが含まれています。解説文においては統一を持たせるために、この大正13年版・昭和4年版ともに「沖縄県立図書館郷土資料目録」という名称を仮につけました。
○大正13年版と昭和4年版をおおまかに比較すると郷土資料の点数がおよそ1000冊から1500冊に増加しているのが、わかります。わずか5年間で1.5倍に増加しているわけです。これは蔵書調査が進んだという面があるかも知れませんが、昭和恐慌の影響もあるかも知れません。昭和初期は世界的な経済不況があり、多くの文化財や貴重書などを代々伝えてきた旧家(きゅうか≒士族、貴族などと呼ばれた家々)や実業家・収集家の元から売りに出されたのです。そうした影響もあり、県立図書館の蔵書が急増した時期だったのかも知れません。

(鶴田大)
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