久米仲里旧記 [写本] (くめなかざときゅうき)

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概要・解説文

『久米仲里旧記写本(くめ・なかざと・きゅうき・しゃほん)』解説


 久米島の仲里地区の聖地・名所・歴史をまとめた地誌(ちし)を毛筆で写した写本(しゃほん)です。原本(げんぽん)は琉球大学の仲原善忠(なかはら・ぜんちゅう)文庫にあり、どちらも貴重な本です。

 

 琉球大学にある原本は1936年(昭和11年)、久米島出身の仲原らが久米島調査をしていて民家からみつかったものです。内容を調べると、たいへん貴重な本とわかり、沖縄の歴史家たちは騒然となったようです。さっそく発見された本を写したのがこの本で、末尾に「昭和十三年 七月八日 仲原善忠氏蔵 原本ニヨリ写。 比嘉春潮(ひが・しゅんちょう)」とあります。

 

 原本が現存しているので、この写本は原本の次に貴重な本ということになります。しかし、古い本について歴史的にみると、火事・戦争などで原本が失われることは普通のことでした。ですからほとんどの本は原本が失われて、いくつかの写本がその内容を伝えているというのが通常です。(たとえば沖縄最古の歌謡集「おもろさうし(=おもろそうし)」も最初に作られた原本は首里城の火災と共に焼けてしまいましたが、それを写していた具志川(ぐしかわ)家の本(※現存せず。)を、さらに写したのが国宝『尚家本(しょうけ・ぼん) おもろさうし』です。) その意味で、大量印刷など行われていなかった時代には、こうした写本が分散して保管されていることがとても大切なことだったのです。

 

 『久米仲里旧記』は1703年頃の成立と見られています。琉球王国全体の地誌である『琉球国由来記(ゆらいき)』(1713年)の内容がより詳しく記されているため、その資料に使用されたとみられるからです。王府が全国の地誌を調査するために「旧記座(きゅうきざ)」を設置して、各地域に伝わる地域の歴史・聖地・名所などの調査を開始したのが1703年です。
 『久米仲里旧記』には、『琉球国由来記』には掲載されていない、神事の際の歌など(=クェーナ、オタカベなど)が記されています。こうした記述は、地域の歴史をより詳しく知るための資料であり、同時に、『琉球国由来記』の編集方針をうかがう重要な資料でもあります。

 

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『仲原善忠全集』(全四巻 沖縄タイムス社 1978年)
『定本 琉球国由来記』(外間守善・波照間永吉 編 角川書店1997年) 
琉球大学附属図書館 HP(デジタルギャラリー 仲原善忠文庫) ほか


(調査ノート)
・『久米仲里旧記』原本の制作年代→ 琉球国由来記の作成機関である「系図座」が康煕四十二年(1703年) に設置されていることから推定されたもの。
例えば、『久米具志川旧記』(1743年) の末尾に「右、旧記之儀・・・(中略)・・・御用に付、康煕四十二 癸亥 年 旧記座 江 差上ケ置候・・・(下略)」と記されている。
(※上記、『琉球国叢書 三』(東京美術 1972年刊)、解説p.3に掲載あり。)
・写本は仲原善忠発見の写本の透き写しであることがわかる。文字のかたちや紙の破れなども忠実に書写している。
→琉球大学附属図書館 HP(デジタルギャラリー 仲原善忠文庫)の「久米仲里旧記」参照。
・冒頭にタイトルがなく、次ページに小さく「久米具志川間切旧記 付」と記されていたので、この本は長い間、「久米具志川間切旧記」して伝えられた。今回の確認調査により、内容が「久米仲里旧記」と判明したが、上記の記述からすると、本来、「付(つけたり=付録)として「久米具志川間切旧記」がこの後に付されていたのかもしれない。
・写本は同じタイトルでも書き込みや注記などがあり、一冊一冊、異なる内容を伝えているのが通常なので、それぞれ独自の価値を持っている。

 

(鶴田大)

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