太上感応篇大意 (たいじょうかんのうへんたいい)

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概要・解説文

『太上感応篇大意(たいじょうかんのうへん・たいい)』(琉球版本 刊行年不明) 解説

 

 中国で最も広く読まれてきた道徳書である『太上感応篇』は日本(琉球、大和文化圏)にも伝わり、その注釈書や翻訳書が数多く著されました。この本もそうした一つです。
この本は『太上感応篇大意』という名称で琉球において刊行された木版本です。本文の一部や、序文や末尾の奥付(おくづけ=刊行年や出版者の名前などを記した部分)を欠いていますが、資料などによって、それらの欠落したページの内容もおよそ分かっています。欠落のある版本とはいえ、琉球でのみ刊行された本で、部数も限られていたことと考えられるので、現存するだけでも非常に貴重な本と言えます。

 

 『太上感応篇』の成立年代ははっきりしませんが、その内容は善行をすれば長生きし、悪行をすれば災難が降りかかるというような道徳観を述べたもので、中国の国教となった儒教(=儒学)の教えに合致する書として受け止められ広く読まれました。
 しかし一方で、「長生き」や神秘的なエピソードの記述などは、現実的な道徳を説く儒教とは相容れない部分もあり、道教(=仙人や長生きの秘術などを信仰する中国古来の民間信仰)の聖典として読み継がれてきたという側面もあります。成立について不明であるように題名についてもはっきりとしませんが、「太上」は道教で崇拝される「太上老君(だじょう・ろうくん)」を意味すると考えられています。
 さらに『太上感応篇』は、東アジアにおいて皇帝・王などの政治権力と結びつき易い面を持つ儒教に対し、常に対抗軸を為してきた老荘(ろうそう)思想と結びつけて理解された面もあるようです。老荘思想とは、道教と深い関係のある『老子(ろうし)』『荘子(そうじ)』などの古典に見られる思想で、社会の一般的な道徳(=つまりは儒教的な道徳観)に対して疑問を投げかけ、逆説(ぎゃくせつ)や反語(はんご)、さらに壮大な比喩(ひゆ)を用いて真理に迫ろうとする思想体系で、文人・芸術家らに広く愛好されてきました。

 

 このように、儒教の対抗軸(たいこうじく)である道教・老荘思想を深いつながりを持つ本が19世紀の琉球王国で広く読まれていたことは非常に興味深いものがあります。琉球伝統の自然崇拝・祖霊崇拝などの感覚と響き合うところがあったのかも知れません。
 この本は、『太上感応篇』に出会い感動した喜舎場盛元(きしゃば・せいげん)が1831年に作成した部分的な翻訳本(『太上感応篇大意』)が元になっています。この翻訳本が次々と筆写され多くの人々に読まれるようになり、その流れを受けて田名宗経(だな・そうけい)・宗相(そうそう)親子が木版本として1851年に刊行した、という経過をたどりました。田名宗経・宗相親子はどちらも有名な彫刻家でこうした木版本の印刻(いんこく)のほか、木彫り(きぼり)の観音像などが現存しています。
 またこの『太上感応篇大意』の同類の木版本が琉球大学・宮良殿内(みやら・どぅんち)文庫に所蔵されています。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『沖縄大百科事典』(沖縄タイムス社 1983年)※「太上感応篇(たいじょうかんのうへん)」の項目
琉球大学附属図書館HP 宮良殿内文庫 ほか

(鶴田大)

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