北上雜記 巻1・巻2 (ほくじょうざっき)

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概要・解説文

『北上雑記(ほくじょう・ざっき)』蔡汝霖(さい・じょりん)著 解説

 『北上雑記』は琉球王国末期の政治家・文人である蔡汝霖(1823~?)の漢詩文集です。汝霖は蔡大鼎(さい・たいてい)という名前で呼ばれることもあり、また官職名から伊計親雲上(いけい・ぺーちん)と呼ばれることもあります。都通事(とつうじ≒通訳を担当する外交官)であった汝霖は、明治日本が琉球王国を併合しようとする時期(1872~1879年)に首里王府の密使として、清朝(しんちょう)中国に援助を求めるため北京へ行き5年間、滞在します。その折に日記風に書かれたのが、この北上雑記です。北上とは都・北京へ上(のぼ)るという意味合いです。
 政治的激動期にありながら、政治的内容の記述が少ないため、歴史史料としてはあまり重視されませんが、文学作品としては、自然や風物を捉える眼とその詩情に当時の憂国(ゆうこく)の思いが反映されているとして高く評価されているようです。

 近代以前の伝統社会においては、徳治主義(とくち・しゅぎ)が政治の原則でした。国政に携わるような政治家に求められるのは、政治的かけひきの技巧や知識よりも優れた人格(≒人徳)であるという考え方です。このため、政治に携わる人々は人徳を磨くべく、文芸に情熱を傾けていました。民情を理解し、目先の利害に惑わされない精神を養うのは、文芸であると考えられていたからです。
 汝霖の詩文に対する評価は必ずしも定まっていませんが、文芸の持つ上述のような伝統的なとらえ方からすると、『北上雑記』に目の前の政治的問題が直接登場しないのはむしろ自然だったとも考えられます。汝霖は政治家としてよりも詩人としてしばしば高く評価される人物ですが、汝霖本人は文芸について、政治家としての滋養と捉える面も大きかったと考えられます。
 『北上雑記』は現代語訳が待たれる詩集ですが、琉球の漢詩文を扱う諸本においてその一部を味わうことができます。汝霖の漢詩集である『閩山游草(びんざん・ゆうそう)』『北燕游草(ほくえんゆうそう)』などは現代語訳で味わうことができます。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『沖縄大百科事典』(沖縄タイムス社 1981年刊) ※項目「蔡汝霖」「北上雑記」など参照。
『蔡大鼎集』(輿石豊伸 訳注 オフィス・コシイシ 1997年刊)    
 ※『閩山游草』『北燕游草』について注釈を付け、現代語訳している。
『琉球漢詩の旅』(上里賢一 選・訳 茅原南龍 書 琉球新報社 2001年刊)
『閩江のほとりで』(上里賢一  沖縄タイムス社・タイムス選書Ⅱ 2001年刊)
「蔡大鼎と『北上雑記』にみる儒教思想」(崎原麗霞  「沖縄文化」44-1(通巻107)  沖縄文化協会 2010年刊)
ほか

(鶴田大)
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