古今琉歌集 (こきんりゅうかしゅう)

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概要・解説文

『古今琉歌集(こきん・りゅうかしゅう)』(再版)  冨川盛睦(とみかわ・せいぼく)編  1911年刊 解説

 琉歌は八・八・八・六音で詠まれる定型詩(ていけいし)で、「詠む(作る)」というより三味線などの楽器と共に「歌う」「踊る」という芸能的な面の強い文芸です。このため士族から一般の人々まで幅広い人々に詠まれたのにもかかわらず、琉球王国時代の歌集としては、わずかに『琉歌百控(りゅうか・ひゃっこう)』や楽譜仕立ての『屋嘉比工工四(やかび・くんくんしー)』が伝わっている程度です。芸能性は口承文化的な性格が強く、書写文化とは距離があったためと見られています。漢詩文集が多く残されているのに対し、好対照という感があります。
 琉歌の発生についてははっきりしませんが、琉球最古の歌謡集『おもろさうし』が琉歌の発生を解く手がかりであるとされています。叙事詩(≒ものごと・事実を述べた詩)が中心である『おもろさうし』と、叙情詩(≒個人的な感情を述べた詩)が中心である琉歌では、たいぶ印象が異なるものもありますが、両者の間には深いつながりがあるとみられています。

 この『古今琉歌集』も明治年間(1895年序文 編者)に編集されたものです。初めて「読む」ために編集された琉歌集と見られています。序文などからは、内外に対し琉球文化の独自の文芸を広く知らせ、継承しようという意思にあふれています。有名な琉歌は歌三線(うた・さんしん)などの形式で現在も広く古典として継承され、また新作の琉歌も盛んに作られ、琉歌団体の歌集も刊行されています。「ウチナーグチ(=琉球方言、沖縄語)」を理解し使う人が減少しているのは事実ですが、こうした小さな文化圏で独自の豊かな文化を継承し続けていることは驚くべきことです。

 本文内容を見ると、琉球王国時代の国王や著名な文人、あるいは一般の庶民を含む「読人(よみひと)知らず」の歌が並びます。しばしば宴席で伴奏楽器(≒三味線(しゃみせん)≒三線(さんしん))などと共に歌い踊られる著名な琉歌の上部には「白瀬早川節(しらせはやかわぶし)」「かぎやで風(ふう)」などのタイトルが付けられています。

 本の構成はおおむね和歌集の規範となった古今和歌集(こきんわかしゅう)にならっています。序文の文体は古今集の有名な序文を意識して書かれているようです。また歌の配列も春・夏・秋・冬・恋・雑(ぞう)というように古今集の配列にならっています。「雑部(ぞうのぶ)」の前に「仲風(なかふう)」という歌を集めた部分がありますが、仲風とは和歌と琉歌の折衷的な表現である定型詩で、基本的に七・五・八・六音で成り立っている独特な定型詩です。
 
 漢詩や和歌は外交の手段として発達した面がありますが、母語で表現された琉歌はより純粋に琉球の人々が思い思いに心情を自由に表現したものです。琉球の精神文化の精髄(せいずい)と云えるものでしょう。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『沖縄大百科事典』(沖縄タイムス社 1981年刊) ※項目「古今琉歌集」など参照。
『琉歌全集』(島袋盛敏ほか著 武蔵野書院 1863年刊)
『南島歌謡大成Ⅱ(沖縄編)』(三一書房 1980年刊) ※全編を収録。
ほか

(調査ノート)
○「古今琉歌集」には現存する刊行本として三種類があり、それぞれ少しづつ異なる内容を持つ。
1.    小那覇本(おなはぼん)→小那覇朝親(ちょうしん) 編 1895年刊
 ※表紙に「古今琉歌集 上」とある。 1700首収録
2.    富川本(とみかわぼん)→富川盛睦(せいぼく) 編 1911年刊
 ※表紙に「古今琉歌集 再版」とある。1697首収録。序文は小那覇本を掲載している。
3.    比嘉本(ひがぼん)→比嘉寿助(じゅすけ) 編  1956年刊
 ※1695首収録
○序文などによると「古今琉歌集」諸本は小橋川朝昇(こばしかわ・ちょうしょう)編の『琉球大歌集』を元にその他の本を参考に編集した本とされる。しかし『琉球大歌集』は所在不明で全体の内容も不明。田島利三郎による部分的な写本(1897年筆写)が知られている。
○『琉歌大歌集』の凡例(はんれい)の記述から田島利三郎が当時、幻の歌集とされていた神謡集が「おもろさうし」であると知ることとなったと知られている。

(鶴田大)
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