塵添壒囊鈔 巻之9-10 (じんてんあいのうしょう)

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概要・解説文

『塵添壒嚢鈔』第5冊(第9巻~第10巻) 解説


 なじみづらい題名ですが、題名通りこの本は、現在の私たちからは随分と遠ざかってしまった伝統文化・社会についての百科事典で1532年に匿名のお坊さんによってまとめられました。
 それ以前に作成された事典である『塵袋(ちりぶくろ=1274年頃成立。観勝寺(かんしょうじ)の僧・良胤(りょういん)作とみられる)』と『壒嚢鈔(あいのう・しょう=1446年頃成立。『塵袋』にならって同じ寺の僧・行誉(ぎょうよ)作)』とを統合するかたちで編集された事典なので、両者の題名を合わせたような複雑な題名になっています。(序文にこうした編集のいきさつが書かれています。)

 

 内容はまさに百科事典で、難解な漢語(≒中国語)や仏教用語の意味から、日常の行事や習慣、道徳的な慣用句の意味などを、中国・日本の多くの書物を出典として明示しながら解説しています。ただし、全737項目の掲載順序が五十音順(=当時でいえばイロハ順)でもなく分野ごとでもないので、各巻(全20巻)の冒頭にある目次を見ながら読んでいく手間が必要です。とはいえ江戸時代の寛文年間(1661-1673)に刊行されて以来、江戸時代を通して広く読まれ、当時の伝統文化理解の手引きとして読書人の教養に大きな影響を及ぼしたとされています。

 

 江戸時代の後半期には、ヨーロッパの科学技術や天文地理など、従来の世界観を揺るがす情報も次々と入ってきていましたから、この事典はそうした新しい世界観とは随分と対照的な内容でした。
 現在の百科事典のほうが精確な部分も多いのですが、この本には独自の記載も多く、鎌倉~江戸時代の読書人たちの伝統的な知識・教養をうかがうという意味でも、かけがえのない資料となっています。

 

 この第5冊には第9巻(一、優曇華事(うどんげのこと)~四十、蘭事(らんのこと))、第10巻(一、恒娥事(こうがのこと)~五十二、七種死脈事(しちしゅのしみゃくのこと))が収録されています。
 第10巻の八では「庚申待(こうしん・まち)」という習俗について説明しています。人は生まれつき三尸(さんし)の虫を身体に宿していて、この三尸の虫が庚申(かのえ・さる)の日(=60日に一度巡ってくる日)の夜に天帝にその人の罪を告げに行くのでその晩は皆で集まって眠らないで過ごす、という行事です。中国・道教(どうきょう=民間宗教)の影響とされるこの習俗は戦前(1945)頃まで継続していたもので、村の人々が親睦を図る機会となっていました。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考資料)
『日本古典文学大事典』(岩波書店 1984年)
 ※項目「塵添壒嚢鈔」「塵袋」「壒嚢鈔」などあり。
『塵添壒嚢鈔・壒嚢鈔』(浜田敦 他・編)
 ※本文と解説・項目・引用書名等の索引あり。
『大日本仏教全書93』(鈴木財団・編 1972年)
ほか

(鶴田大)

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