頭をかかえる宇宙人 [山之口貘自筆原稿] (あたまをかかえるうちゅうじん やまのくちばくじひつげんこう)

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概要・解説文

 1961年4月12日、ユーリイ・ガガーリンは、ボストーク2号で世界初の有人宇宙飛行に成功しました。「頭をかかえる宇宙人」はガガーリンの宇宙飛行から2ヶ月後に掲載された作品です。初出は6月13日号「朝日新聞(東京版)」、その後、「琉球新報」同21日号に転載されました。原稿群は独立した単独原稿群(全119枚)で、使用されている原稿用紙は2‐67が「FULL NOTE特製」・緑色2類、68‐121が「FULL NOTE特製」・緑色1類です。タイトルは6(「交替」)と93・94(「頭をかゝえる宇宙人」)以外には認められず、表題が決定されないまま原稿が書き継がれていった様子がうかがえます。また、1には、万年筆で書かれた「交替」というタイトルを、おそらく同じ万年筆で消し、その下に黒鉛筆で「頭をかゝえる宇宙人」と訂正している箇所が見られます。訂正用具の違いから判断しても、タイトル決定までにはかなりの時間を要したことが想像されます。残された119枚の原稿用紙を眺めて見ると定稿までにさまざまな表現の試みがなされたことがわかります。初期からの一貫したテーマは、文明がどんなに進歩したとしても、人間に胃袋がある限り、人は食わずには生きられない存在で、お金がないと困るのである、というもの。書き出しの変化に注目してみましょう。
・6〈あのころは時代が/変ったばかりのころで/眼では聞いて耳では見たりして〉
・57〈原子兵器・核兵器・人工衛星/ロケットといふやうなものを発明して〉
・60〈月を開拓し火星を開拓し/核兵器を握り/人工衛星を飛ばし〉
・79〈青みがかった地球を見おろし/火星や月や/太陽のあたりに生きて〉
 原始時代から宇宙時代へ――先端科学を見つめる貘のまなざしは冷やかです。科学がどんなに発達しても食うことさえままならない科学文明とは何なのか。貘は「文明」と称するものが「非文化的な文明」(「鼻のある結論」)であることを見抜いています。貘はこうしたせちがらい地球を脱出して宇宙に飛び出します。しかし宇宙もまた地球と同じなのです。胃袋がある限り、宇宙でも、人は、食わずには生きていけないのです。食わねば生きられないというのは地球ならぬ宇宙の真理なのです。頭をかかえるしかありません。あのガガーリンさえも、食うために生き、生きるために食わねば、生きてはいけないのですから。*文中の数字は画像のデジタル番号です。原稿用紙枚数と数字が一致するわけではありません。詳細は「『山之口貘文庫』草稿細目」を御覧ください。
   

(松下 博文)

 

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