不沈母艦沖縄 [山之口貘自筆原稿] (ふちんぼかんおきなわ やまのくちばくじひつげんこう)

ヘルプ閉じる

貴重資料ビューワーの操作

操作ボタンの説明

資料のタイプに応じて、表示するボタンの種類が変わります。


ページ切替

資料のページを切り替えます。

先頭のページ/最後のページ、前のページ/次のページ、ページ番号指定
などの基本的なページ切替操作をします。

ページ数表示

ページ切替操作の際に、ビューワー画面の右下に、現在のページ数/総ページ数が表示されます。
一定時間が過ぎると自動的に非表示になります。

ズームボタン 資料画像のズームボタンです。最小サイズ/最大サイズの切替をします。
中央に表示 資料画像をビューワーの中央に再配置します。
スクリーンサイズ切替 資料表示部のサイズを切り替えます。最大サイズの場合、右側の書誌情報エリアが非表示になります。
スケールスライダー マウスドラッグ操作で、資料画像のサイズを無段階調整します。
ページ選択 多数のページを持つ資料に表示されます。一定数ごとにページを切り替えることが出来ます。
翻刻資料を表示 くずし字で書かれた原文を楷書体に置き換えた「翻刻資料」のページを表示します。


マウスの操作について
クリック
  • 資料の前後ページ切替(右クリックは使用しません)
ダブルクリック
  • 単ページ/見開きの表示切替
  • 資料画像サイズの拡大/縮小・段階切替
ドラッグ
  • 資料画像の表示位置移動
  • ダイアログウィンドウの表示位置移動(ダイアログ:このウィンドウなど)
マウスホイール
  • 資料画像サイズの拡大/縮小・段階切替


解説文、その他の詳細情報

解説文などのタブについて
タブの説明
資料によって、解説文の他に詳細な説明を掲載している場合が有ります。表示されるタブの種類は資料ごとに変わります。
資料解説・概要文 貴重資料に関する主な説明・概要文が表示されます。※資料解説の末尾に記載されている氏名は、資料解説の執筆者名です。
詳細解説文 さらに詳しい詳細な説明文、資料に関する情報などが表示されます。
参考文献・調査ノート 資料の解説文作成の際に参考とした資料や、その他の情報が表示されます。


推奨動作環境

  • Internet Explorer 7以上
  • Firefox 3以上
  • Safari 4以上
次のページ
前のページ
0 /
画像を読み込んでいます…

  • 概要・解説文

概要・解説文

 1956年6月13日、プライス勧告が発表されました。この勧告に対し沖縄の人々は、軍用地代金の一括払い反対、適正補償、損害賠償、新規接収反対という「土地を守る四原則」を掲げて、激しい島ぐるみ闘争を展開しました。作品の成立背景にはプライス勧告をめぐるこうした状況が横たわっています。作品には、〈守礼の門〉〈崇元寺〉〈がじまる〉〈梯梧〉〈山原船〉等、沖縄の精神性を象徴する伝統的な琉球建築や自然や風物詩が、戦後あとかたもなく消えてしまったこと―いわば〈在京三〇年のぼくのなかの沖縄〉の風景がことごとく消失してしまったことの喪失感と、軍用地の強制接収や政治的弾圧に揺れる島民の主体性の存立の危機とが描かれています。
 初出は1956年6月27日号「東京新聞」、再出は「戯曲 ちぎられた縄」(火野葦平作、劇団文化座創立十五年記念公演として同年10月13日から23日まで一ツ橋講堂で上演)パンフレット。両者には、終生沖縄へ思いを寄せた火野葦平の文章が添えられています。とくに「忍耐にも限度がある―プライス勧告をめぐって―」の見出しが付けられた「東京新聞」の文章には、勧告への懸念が示され、軍事基地化されていく沖縄の現状について《私たち日本人全体に課せられた試練としてたたかい抜かねばならない》という強い言葉がつづられています。そして貘もまた画家の南風原朝光や詩人の伊波南哲らとともに、毎月第三日曜日に池袋の泡盛屋「おもろ」で沖縄の日本復帰を願って沖縄舞踊の会を開催しました。7‐6では現行の本文に近いためその内容は消えていますが、1、2、3ではこうした活動の一端をうかがい知ることができます。
 残されている原稿用紙は全7枚。全て同種の原稿用紙(「太田二郎用箋10×20」・茶色・10×20×2)が使用されています。他の原稿群と異なり、原稿群に総タイトルを記入した原稿用紙が見あたらず、残された原稿も少ないことから、多くの原稿が散逸してしまったようです。この種の原稿用紙はきわめて珍しく、他に「おさがりの思ひ出」に13枚あるのみです。「太田二郎」はおそらく漫画家で絵本作家の「太田じろう」(本名太田二郎)だと思われます。しかしなぜ、貘が彼の原稿用紙を所有していたかはわかりません。何らかの接点があったのでしょう。原稿は、「(袋入り原稿類①)」(①②③④現存)に収められていたものを意図的に取り出して独立させたものです。この袋のオモテには〈新聞推敲(沖縄問題)〉〈詩未完〉の添え書きがあり、死後刊行された遺稿集『鮪に鰯』に収録されている「沖縄風景」「雲の下」「芭蕉布」「不沈母艦沖縄」「處女詩集」「無銭飲食」」の6点を含め21点の原稿が収められていました。*文中の数字は画像のデジタル番号です。原稿用紙枚数と数字が一致するわけではありません。詳細は「『山之口貘文庫』草稿細目」を御覧ください。

(松下 博文)

しばらくお待ちください