野次馬 [山之口貘自筆原稿] A・B群 (やじうま やまのくちばくじひつげんこう)

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概要・解説文

 

 1963年4月号「地上」に掲載されました。〈テレビ〉をめぐる野次馬とのやりとりがみどころです。野次馬は貘の家にテレビがあるのが不思議なようです。貰ったのか、買ったのか、それとも盗んだのか、彼はしつこく貘に問いただします。1950年代後半、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫は「三種の神器」と呼ばれ、戦後復興の新しいライフスタイルの象徴でした。努力をすれば誰にでも手が届く電化製品としてもてはやされました。
 しかし貧乏詩人には白黒テレビは高嶺の花です。どう転んでも手に入る代物ではありません。しかし流行からやや遅れて貘の家にもテレビがやってきました。野次馬は家にテレビがあるのが腑(ふ)に落ちません。もちろん買ったものではなく貰ったものです。詮索を繰り返す野次馬に、〈余計なお世話だ〉と腹立ちまぎれに言うと、野次馬は盗んだのではないかとまた詮索し始めました。こうした人間を説得するのはしょせん無理な話でしょう。一篇からは、人の家のささやかな幸せに土足で上がり込んでくる無神経な他者への鋭い嫌悪が感じられます。
 原稿群はA群(2‐39:全38枚、全て同種の原稿用紙)の中にB群(41‐45:全5枚、全て同種の原稿用紙)が包含されている形で保管され、A群とB群の裏表紙(1、40)にはそれぞれ万年筆で「野次馬」という総タイトルが記されています。原稿用紙の種類はともに同種用紙(「FULLNOTE特製」・灰色1類・10×20×2)で、内容から見て、作品はB群からA群へ書き継がれたことは明らかです。書き出しに注目してみましょう。おおまかに以下の3通りの書き出しに整理することができます。
①〈そんな金など〉――――――42(B群)~45(B群終り)~2(A群初め)~7(A群)まで、
②〈食ふのがやつとの家〉―――8(A群)~20(A群)まで、
③〈これはおどろいた〉――――21(A群)~39(A群終り)まで
 ①②では、食うのがやっとでテレビを購入するお金がない貧窮生活が強調され、③では人の家に土足で上がり込んでくる無神経な野次馬の言動が強調されています。AB群ともにタイトルの削除や訂正は見あたらず、とくにA群(2、11、12、14、33、37、39)には「山之口貘」の署名が入れられ、納得した形でそれぞれの作品が仕上げられたことを物語っています。*文中の数字は画像のデジタル番号です。原稿用紙枚数と数字が一致するわけではありません。詳細は「『山之口貘文庫』草稿細目」を御覧ください。

 

(松下 博文)

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