蘇東坡像 (そとうばぞう)

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概要・解説文

(三浦)広洋(こうよう)画 『蘇東坡像(そとうば・ぞう)』解説

 

 広洋(生没年不明)は明治~大正期に活躍した東京出身の画家です。中国風絵画を得意とする伝統的な狩野派(かのうは)に学びました。主題である蘇東坡(1036-1101)は中国宋(そう)代の有名な詩人です。蘇東坡は三国志時代の戦いをテーマにした詩「赤壁の賦(せきへきのふ)」が特に有名です。簡潔に力強く描かれた蘇東坡の視線は画面の外に向けられていますが、彼の眼が幻視するのは「赤壁の戦い」でしょうか。想像力を呼ぶ巧みな描写技法です。画面上辺の大きな余白は、詩文が書かれる位置です。この絵の巧みさに圧倒されて結局、書かれなかったのかも知れません。

 
(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(調査ノート)
・紙本墨画(淡彩?)、軸装 一幅。
・年記落款は「大正六年十月 廣洋作之(こうよう、これをつくる)」とあり、朱方印に「三浦廣洋」とある。1917年作。(書誌データにも記載あり。)
・蘇東坡像は典型的な図像か要調査。「寒山拾得(かんざんじゅっとく=中国の仙人)」の典型的な図像や、横山大観(たいかん)の代表作である『屈原(くつげん)』と似た服装、姿勢で描かれている。(但し、大観画は斜め前から描いている。)
・画面には人物像が描かれるのみで、遠景・近景や空気の描写などは一切、無い。画面の上辺が空いており、画賛を期待して余白を作ったものと考えられる。何らかの事情で画賛となる漢詩が書かれずに現在に至っているものとみられる。
・中国風の絵に漢詩を添えたものを詩画軸(しがじく)と呼ぶが、その共鳴は中国(風)美術の醍醐味の一つ。(日本の狩野派=かのうは など中国風の画派では中国の山水画でも余白に和歌を讃することがある。)
・斜め後ろから描いているので鑑賞者には蘇東坡と同じ風景(画面の外。おそらくは赤壁の戦いの故事等。)をみているような気分が生まれやすい。鑑賞者の想像力を触発する力を持っている。(そこへ思い描く風景は画賛に依る。このため、画家は敢えて人物の周辺に景色を全く描かなかったのかもしれない。)
・(三浦)広洋は寺崎広業(こうぎょう 幕末生まれで明治~大正に活躍した狩野派の流れを汲む画家)の門弟。東京都出身。広業の弟子であるから「こうよう」と訓むべきか。近代であろうが詳細不明の画家。要調査。
・雅号(ペンネーム)は普段の立場(家柄、職業など)を超えて文化的交流、表現活動をするために名乗るものなので、姓(苗字)と繋げて記すのは本来の意味から外れる。このため、姓はカッコ内にのみ記す。
・蘇東坡(1036~1101)は北宋を代表する文人、蘇軾(そしょく)のこと。政治家、詩人、書家として活躍したが中でも詩は「唐宋八大家」の一人と称され、その波乱に充ちた生涯とともに広く知られ、しばしば画題にも選ばれた。三国志を題材に人の世のはかなさを詠んだ漢詩「赤壁賦(せきへきのふ)」は最も広く知られる。
(鶴田大)
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