三千大千世界(法華経寿量品) (さんぜんだいせんせかい ほけきょうじゅりょうぼん)

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概要・解説文

(松田)南溟(なんめい)筆「三千大千世界(さんぜん・だいせん・せかい)」(法華経の一節) 解説

 

 「南溟」を名乗る人物は人名辞典に多くみつけられます。しかし、印章(いんしょう)にある「松舒(しょうじょ)」という文字から本名が松田舒(じょ または、のぶる)である(松田)南溟(1860-1929)とわかります。南溟は三重県出身の書家で、松田雪柯(せっか)に学びました。書芸の流れには大きく二つの派があり、「金石文(きんせきぶん=石碑など)」派と「法帖(ほうじょう=拓本など)」派です。どちらも原本(げんぽん)が残っていない古い書を学ぶ上で欠かせないものですが、南溟はどちらも得意としたと伝えられます。 

 さて、書かれている内容はアジア最大の古典(あるいは聖典)の一つといえる「法華経(ほけきょう)」の一節です。クライマックスである「如来寿量品(にょらい・じゅりょうぼん)」(=お釈迦(しゃか)さまの寿命は無量、つまり無限である、と説く巻)の一節が書かれています。釈迦(しゃか)が、「私が生まれたり死んだりしたのは仮の現象であって、何億万年昔も、そして今現在も存在している。もし誰かが一心にこの法華経を唱え、皆の平安を祈るならば、たちまちに眼の前に、霊鷲山(りょうじゅせん)で真理について語り合う私たちの集まり、法華会座(ほっけ・えざ)が現れるだろう、そして永遠の真理を垣間(かいま)見るだろう」と語りかけ、仏法(ぶっぽう)の真理を明かす場面です。

 この書に書かれている「三千大千世界・・・」以下の文言(もんごん)は、「永遠」について説く前提として、永遠というものがどれほど日常の概念を越える途方もないものかを、釈迦が例え話を使って述べている部分です。 

 書かれている内容はお経ですが、南溟(なんめい) の書風は通常の写経体(お経を写す際に使われるかっちりとした書体)ではなく、禅僧が偈(げ=仏教詩)を書くときのような自由な気迫ある書体です。

 
(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『日本人名辞典』(新潮社 1991年刊)
『書道全集』全28冊(平凡社 1965-1977年刊)
『法華経』全3冊(岩波文庫 1967年第1刷、1994年第36刷) 
デジタル版 日本人名辞典(HP) ほか


(調査ノート)
・漢文三行書、四十一文字。軸装・一幅。
・「南溟」は『荘子 逍遥游記』に出てくる、南方にある大きな海のこと。
・印章「印印泥」、「松舒(しょうじょ)」
・書写内容(原文)「三千大千世界。仮使有人。抹為微塵。過於東方。五百千万億。那由他。何僧秪(国)。乃下一塵。如是東行。盡是微塵。」※この書写作品では「国」という字を一文字、書き落としている。文字の書き落としは有名な書家においてもしばしば、ある。書き終えるまでに気づいたら、小さな字で該当箇所の横か、末尾に書き加えることが多い。
→(書き下し文)「三千大千世界を仮使(たとい)、人ありて抹(す)りて微塵(みじん)となし、東方、五百千万億那由他(なゆた)、阿僧祇(あそうぎ)の国を過ぎて、乃(すなわ)ち一塵(いちじん)を下(くだ)し、かくの如く東に行きて、この微塵を盡(つ)くさん」
=(現代語訳)ある人がこの世界に生まれてきて、この微粒子の一つを手にして、東方における五百・千万億という無数の世界を越えて行き、その微粒子の一つを捨てるとしよう。この方法によって、一回に一粒子づつ幾千万億劫(ごう)のあいだ捨て続けて、かの人がすべての世界を大地のないものとするとしよう。そして、これらの大地の微粒子のすべてを、この方法により、また前述のような捨て方で、東方に捨てるとしよう。
※以下、書写されていないがつながる部分→(~さて、その場合、良家の息子たちよ、おまえたちはどのように考えるか。=諸(もろもろ)の善男子よ、意(こころ)において如何(いかん)。)
・上記、『妙法蓮華経』如来寿量品の中の釈迦の言葉。
・(松田)南溟(1860-1929)は三重県出身の書家。松田雪柯(せっか)に学んだ。法帖、金石文のどちらにも詳しかった。
 
(鶴田大)
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