(佐藤)一齋 自筆漢詩文 (さとういっさい じひつかんしぶん)

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概要・解説文

(佐藤)一齋(いっさい)自筆 漢詩文 解説

 

 一齋(1772-1859)は幕末の学者で(佐久間)象山(しょうざん)、(渡辺)崋山(かざん)ら近代日本の原型を作り上げていく多くの門弟を育てたことで知られます。また、儒学の幅広い教養を背景とした『言志四録(げんし・しろく)』は非常時にどのように言動を行うかを説いた書として幕末~明治期の志士に広く読まれました。とはいえ一齋は、幕末の言論弾圧「蛮社(ばんしゃ)の獄(ごく)」の際に、蘭学(西欧科学)を研究する開明的な愛弟子・崋山が不当逮捕されても全く弁護しなかったとしてのちに批判されることにもなりました。伝統社会の中枢に居た大学者の苦悩がうかがわれる事件です。

 書(漢詩)は一齋80歳(1851年)のときのもの。禅問答のような内容で、「本物の山は絵のようだ。絵に描いた山は本物の山のようだ。どちらがよいか。私は絵の中の人になりたいものだ。」というほどの意味。激動の時代を生きた一齋が、高い地位にありながらも自分の境遇を投げ出したいという思いを告白しているようにも受け取れます。

 また、一齋について最も広く知られているのは皮肉にも、絵も得意であった弟子・崋山が描いた有名な肖像画かも知れません。

 
(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『日本古典文学大辞典』全6巻(岩波書店 1986年)
『言志四録』全4冊(講談社学術文庫  1979-1981年)
『佐藤一齋全集』全16巻(明徳堂出版 1993年-刊行中)
『渡辺崋山』(人物叢書 吉川弘文館 1986年)ほか

(調査ノート)
・五言絶句一行書。軸装。
・「真山恰如画。画山恰如真。孰真復孰画。欲間画中人。」
・佐藤一齋(1772-1859)は幕末の漢学者(儒学者)。渡辺崋山が描いた肖像画がよく知られる。
・佐久間象山、渡辺崋山ら多くの門弟を育てた。
・象山、崋山などの雅号(ペンネーム)は普段の立場(家柄、職業など)を超えて文化的交流、表現活動をするために名乗るものなので、「佐久間」、「渡辺」などの姓(苗字)と繋げて記すのは本来の意味から外れる。このため、姓はカッコ内にのみ記す。
・幕府の公的な儒学校、昌平坂学問所の総帥として活躍。儒学は江戸幕府の官学(公的な学問)だが「儒教」とも呼ばれ、宗教的な拘束力も持っており、在来の仏教・神道には融和的だったが新しい蘭学(長崎・出島のオランダ人らを経由して入ってくるヨーロッパの学問・科学体系)に対しては排他的な傾向が強かった。
・『言志四録』は儒学の教養を背景に、非常時の言行がどうあるべきかを記した書で、幕末の志士らに愛読された。
・漢詩集に『愛日楼全集』がある。
・「人」字の二画の交点に押された印章には「八十翁」(80歳の老人)とあり、この書が1851年のものとわかる。漢詩の内容が、「自分は画中の人になりたい」というものであることから、「人」という字に敢えて「八十翁」という印章を押したのは、晩年の一齋の心境を想像すると、味わい深いものがある。
 
(鶴田大)
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