久米島-第六師管琉球国- (くめじま だい6しかんりゅうきゅうこく)

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『久米島 第六師管(だいろく・しかん)地図』(陸地測量部 明治23年(1890)作成版) 解説

 戦前(1945年以前)まで、詳細地図は軍事機密でした。特に地形が詳しく把握できる地図には「軍事極秘(戦地ニ在リテハ軍事秘密トス)」などと大きく注記されています。本図は「陸地測量部」という日本帝国陸軍に属する部門の作成した地図ですが、「極秘」などの記述は無く、むしろ左下に販売価格が記されているので民間用とわかります。「第六師管」というのは熊本に司令部があった第六師団の管轄区という意味です。
 地図というと私たちの日常においては便利であったり、夢があったりするものですが、歴史的には大まかに軍事目的、行政目的、民間用と分かれ、その中でも軍事目的で作成される地図が測量の精度を高めていったという皮肉な現実があります。

 この明治20年代に作成された一連の南西諸島地図群は、まさに明治21年に編成されたばかりの「陸地測量部」によって作成されたものです。これらの地図はいづれも20万分の1の縮尺ですが、おそらく同時期に作成されたであろう軍事用の「機密」地図は相当に詳しい地図であったとみられます。具体的には縮小率が小さく陸地・海域の等高線がより詳しく示されているものが軍事用です。これら民間用の、20万分の1の地図における高低差の記述はそれほど詳しいものではなく、山の標高や、おおまかな浅瀬(≒珊瑚礁)が示されている程度です。

 明治20年代というのはすでに廃藩置県(明治4年=1871)や「琉球処分」による沖縄県の設置(明治12年=1879)が完了していますが、どの地図も県名と旧国名が併記されています。奄美大島の地図には「鹿児島」と大きく書いた下部に「大隅(おおすみ=大隅国・おおすみのくに)」とあり、その他の地図には「沖縄」と書いた下部に「琉球(≒琉球王国)」とあります。時代の激動が現れているようです。

 この地図は南西諸島内の久米島を示しています。沖縄本島から西方約100キロにある離島は琉球王国時代、中国への中継地として繁栄しました。この地図ではまさに離島として大きな紙面上の右端にポツンと示されています。緯度経度が示されているのみで中国大陸との関係も、沖縄本島との関係もうかがえず、また海域の距離を短縮して粟国島(あぐにじま)、渡名喜島(となきじま)などの比較的近距離にある島も示されていません。民間で一般に使用する地図としてはかなり使いづらい印象があります。
 明治以降、本格的に導入した欧米式の地図作成法がまだ未成熟で、書式などが整っていないことがうかがわれます。

(鶴田大)

参考文献・調査ノート

(参考文献)
『琉球古地図集成』
『沖縄歴史地図』(嘉手納宗徳 編 1983年刊)
『大正昭和琉球諸島地形図集成』(柏書房 1999年刊)
『国史大辞典』(吉川弘文館 1997年刊)
ほか

(鶴田大)
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